Anker Prime Charger (100W, 3ポート, GaN)、その名の通りAnkerの史上最高峰充電器シリーズである“Anker Prime”の製品であり、最大出力100W、USB-Cポート2つ、USB-Aポート1つと、ケーブルも選ばず、さらに3台まで同時充電可能!
実はボクはこの充電器にスゴい憧れがあった!その製品を購入するに至った経緯を紹介しつつ、この製品をレビューする。結論から言うと、これ1つあると安心感がスゴい!興味のある方は、早速読み進めていただきたい。
テレワークや出張におすすめの頼れるヤツだ!
Anker Prime Charger (100W, 3ポート, GaN)の特徴
この製品よりも前に発売されていたAnkerの100W急速充電器「Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)」。ほぼ同じような製品なのだが、こちらに比べてサイズや重さ、値段などが若干変更になっている。下記の比較表を参考にしてもらいたい。
Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN) | Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN) | |
画像 | ||
サイズ | 約68 x 45 x 29mm | 約60 x 42 x 39mm |
重さ | 約168g | 約178g |
価格 | 8,990円 | 9,990円 |
ご覧の通り、仕様的には旧製品に比べ、サイズ的に長さが少し増してるが幅は1cmほど薄くなり、重さが約10g軽くなっている。では、実際の大きさはどんなものか、説明をするのが難しいので写真を見てもらいたい。
ご覧のように「やまざきのういろう」と厚みはほぼ同じで長さは短い。さすがに重さは充電器の方がずっしりとしているが、言うほど重くないというのが手に取った感想だ。「やまざきのういろう」は、コンビニやスーパーなどに売っていると思うので見かけた際は手に取って「このくらいかぁ」と思ってもらえれば間違いない。では、大きさが何となくつかめたところでこの製品の特徴を挙げていく。
コンパクトなのに圧倒的な充電パワー
なんと言っても最大の特徴はこのコンパクトなサイズで最大出力100Wという高出力を実現していることだろう。ノートPCからスマートフォン、iPadなどを3台のデバイスまで同時に充電できることは大きな魅力であり、ボクのようにデバイスをいくつも持ち歩く者にとっては喜ばしいことだ。しかも、3ポート使用時ではC1ポートが優先され最大65Wを守りつつ、他2ポートは合計で最大24W出力になる。同時充電でもノートPCなど最優先したいものをC1ポートに繋げば問題ないだろう。
充電する製品も守る安心安全のAnker
急速充電はありがたいが気になるのが熱や安全性。やっぱり電子機器に急速に電流を流し込むとなると、それなりに熱くなるのはご存知のとおり。時々、「熱っ!このまま充電してて大丈夫か?」なんて経験をした人もいることだろう。
そんな不安を解消してくれるのがAnkerのスゴい技術!この製品は「ActiveShield™ 2.0」という逐一充電器の内部を管理する先進技術が搭載されており、継続的な温度と出力の管理を行うことで接続している機器を保護しているのだそう。さすが安心安全のAnkerだ。
この辺が老舗メーカーの強みというか、長年ユーザーに選ばれる理由でもある。だって、バッテリーや充電器は下手すりゃ火災や爆発などに繋がるものだから、安心できるメーカーのものを選ぶのが正しい選択だと思うわけだ。
使い勝手も向上
今回は性能やサイズ感を見直しただけでなく、コンセントに差したことの事も考えているという。それなりの重量がある製品なのでコンセントに差した時、カフェなどのゆるゆるコンセントでは自重で抜け落ちてしまうことなどもある。そんなことがないようにと「抜け落ちづらい本体設計」になっているらしい。
プラグの太さや材質を見直したり、本体の重心の位置を調整することで抜け落ちを防ぎ、安定した接続が可能に。確かにコンセントにしっかりとハマるし、使いはじめの頃は抜く時にちょっと力がいるくらいだ。この辺も嬉しい改善だ。
実際に使ってみての感想
携帯性
サイズ感は先に述べたとおりで、この大きさで100Wが手に入るのは本当に助かる!65Wくらいの充電器は結構コンパクトになっているので、それよりは若干大きいがこの程度なら携帯性も問題なし!外に仕事に出かける時は、必要ないかと思いつつもカバンに入れておけば「何があっても大丈夫!」という安心感はハンパない。モバイルバッテリーほど重くもないし、いざとなればマクドナルドなどのファストフードやカフェに駆け込めばサクッと充電もできる。
充電速度
では、実際の充電速度はどれくらいのものなのか?
※以下のデータは参考値です。実際の充電速度は使用環境により異なる場合があります。
- MacBook Pro 14インチ(M3):0→100%まで約60分
- HP Pavilion Aero13 bg:0→50%まで約30分
- iPhone15:0→50%まで約30分
- iPhone 16 Pro MAX:0→50%まで約26分
大体30分もあれば半分程度は充電できるという結果だ。バッテリーがなくなりそうな時もカフェでコンセントのある席を確保できれば現実的な滞在時間で50%までは回復できそうだ。
ちなみにボクの持っているHP Pavilion Aero 13 bg(画像左)では、1ポートのみを使った充電でご覧のように60Wぐらいから30Wぐらいを変化しながら充電してくれた。iPad Pro(画像右)は、大体20W後半ぐらいがMAXでこちらも変化しながら充電してくれた。
どんな人におすすめか?
ボクはフリーランスの物書きなので、自宅での作業のほか外出先で仕事をしたりすることも多い。そんな人には文句なしでおすすめだ。
ボクはこれまで「CIO NovaPort 65WPD」という充電器を使っていた。小さくて持ち運びしやすいのにノートPCも充電できるというとても使い勝手の良い製品だったが、使っていくうちに少々不満が生じてきた。それは65Wという最大出力ワット数。1つの機器に対しては全く不満はないが、この充電器は2ポートある。2つの機器、例えばノートPCとスマホを同時に充電しようとすると、もう少しパワーが欲しくなってきたのだ。
この製品に乗り換えてからは、とても快適に過ごせている。3ポートあるから、ノートPC+スマホ+ワイヤレスイヤホンという3台同時充電も可能だし、いざとなれば機種にもよるが自分のノートPC+友人のノートPCみたいな充電もできる。100Wの余裕はどんなシーンでも心強いのだ。
とても長く使える製品だし、壊れない限りはこの製品を1つ持っておけばほとんどのケースで対応できるはずだ。出張が多い人や旅行好きの人には逆に以前紹介した「Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)」がおすすめだ。
また、ノートPCを持ち歩く人、特にACアダプタを持ち歩いている人には文句なしでおすすめだ。ノートPCはやはり消費電力も大きく、作業をしているとバッテリーの残量がどうしても気になってしまう。そんな不安からACアダプタを持ち歩いてると思うのだが、この製品を持っておけば、ACアダプタを持ち歩くことから解放される。最近のノートPCならほぼUSB-C充電に対応していると思うので、これ1台でまかなえる。もしも、USB-C充電に対応していない機種だとしても、USB-CとACアダプタを変換するケーブルというのがあり、それらを用いれば可能になる。(※ただし、変換ケーブルは対応可能か、しっかり調べてから購入して欲しい。)
ACアダプタはそれなりの重さがあるものもあるので、それがわずか約168gに置き換わるのは感動ものだ。
実際に重さを量ったところボクの個体は170gだった。
知っておきたいデメリット
デメリットはほとんどないのだが、挙げるとすれば以下の3点。
1. オーバースペック
- スマホとワイヤレスイヤホン程度の使用であれば必要以上の性能
- 約168gという重量は軽量とは言えない
- 価格も比較的高価
スマホとワイヤレスイヤホン程度で出かける人や同時充電があまり必要ないという人にはオーバースペックな気もする。やはり約168gとスマホ並みの重さはあるし、値段も高額なので手に余ると思うなら、もっとコンパクトで約30W程度の「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)」などが1ポートにはなってしまうが価格も安くおすすめだ。
2. 外装の傷つきやすさ
- 保護ケースの使用を推奨
- 前面プラスチックパネルは傷が付きやすい
このPrimeシリーズは高級感を出そうとしたのか、前面がプラスチックのパネルになっており、そこが若干キズが付きやすい。そのままむき出しでポーチやカバンに放り込むのは止めた方が良い。すぐにキズだらけになってしまう。
ボクは以下のようなダイソーの小さいポーチに入れ、さらにガジェットをまとめたポーチに入れて運用している。
3. 抜き差しの難しさ
- コンセントからの抜き取りに力が必要
- 特に力の弱い方は注意が必要
これはメリットでもあるから責められないが、コンセントから抜けにくくなったので抜くのに結構な力が必要になったことも挙げておく。この点は使用頻度が増えていけば多少解消されるのでそれまでの辛抱だが、力の弱い女性や子どもなどは無理に引き抜こうとして、変な力を加えてコンセントプラグが曲がってしまう可能性もあるので気を付けてもらいたい。
まとめ:もうしばらく買い換える必要ナシの神充電器!
正直言うと、Anker製品にも120Wとか150Wとか最大出力W数の多い充電器はある。だから、何故この製品なのかというと、サイズ感と最大出力W数のバランスがちょうど使い勝手がいいというに他ならない。
もっと小さい製品の方が持ち歩きやすいけど、少し物足りない。もっと出力が高いのもあるけどデカいし重い。そんな時、このAnker Prime Charger (100W, 3ポート, GaN)なら、日常使いで困ることはないし、持ち歩くにも苦にならない。値段は少々高いかもしれないが、100Wクラスの充電器ということを考えると妥当な価格といえる。もちろん、Anker以外のメーカーならもっと安いものもあるが、24ヵ月保証とAnkerブランドの安心感はお金には替えられない。
とにかく、ノートPCを持ち歩いたり、スマホやiPad、ワイヤレスイヤホンなどを複数のデバイスを持ち歩く人には、これ買っておけばしばらく買い換える必要ないと思える製品だ。文句なしでオススメできる。買い換える時は、これよりも安くてコンパクトな製品が出た時だろう。今の充電器に不満がある人はぜひ候補の1つとして考えてもらいたい。
1つ持っておけば、どんなシーンでも対応できるよ。
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